日本語を話せる講師の方がいい?

日本語も話せる講師の方がいい?

外国語を習うには、できるだけ外国語だけで考えて、外国語だけで聞いて、外国語だけで答える方がいい、という考え方があります。ダイレクトメソッドという考え方で、さらに英語が母語でない人が英語を学ぶ方法を確立したのが、カランメソッドやベルリッツメソッド、近年ではダイレクトメソッド・イングリッシュなどがあります。

カランメソッドレッスンがあるオンライン英会話

たしかに、英語から日本語に置きかえて意味を確認してから話をしていてはスムーズな会話になりません。ある程度のフレーズは英語そのままで覚えなければ、外国人と英語で話をすることは難しいでしょう。

しかし、だからといって、オンライン英会話で学ぶ時に、英語しか話せないネイティブ講師がいいのかというと、一概にそうとも言えません。

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後天的に英語を学ぶには理論が重要

たとえばあなたがほとんど英語に対する知識がない状態だとしましょう。簡単な挨拶ができる程度です。その場合、カランメソッド修了まで(TOEIC800点以上)にかかる時間は160時間。25分レッスンだと384回。1週間で2レッスン受けたとして4年ぐらいかかる計算です。

しかし、挨拶や基本の文法を日本語で習ってからカランメソッドを利用したとすると、TOEIC350~500点レベルまで上がったとして残り90時間。同じ計算で約2年ですみます。子どものように英語を聞いて話して覚えることがいいと言われますが、大人になってから後天的に英語を学ぶのであれば、日本語で基礎の英文法を学ぶ方が圧倒的に時間が短くなります。主語や述語の概念など、日本語と共通している部分について推測することができるからです。

ダイレクトメソッドを利用するのであれば、基礎文法などをマスターした中・上級程度以上がよいとされるのもこのためです。もしあなたが簡単な挨拶程度のレベルならば、まずは日本語が話せる講師と一緒に基礎を学ぶというのもよいアイディアでしょう。

オンライン英会話にはトラブルがつきもの

またトラブルがあった場合に、初学者では英語で対応できないという問題もあります。

たとえば、オンライン英会話に利用しているツール、スカイプの調子が悪くなったとします。講師の声がまったく聞こえなくなってしまいました。幸いチャットボックスは利用できるようです。さて、あなたならどうやって英語で「声が聞こえない」「ネットの回線がおかしい」と書きますか?

こういったトラブルに英語で対応できるレベルであれば、英語しか話せない講師とレッスンを行うことで得ることが多くなりますが、もしそうではなくて意思表示をすることが苦手ならば、いざというとき日本語ができる講師とレッスンを行う方がいいかもしれません。

その場合、ネイティブ講師やフィリピン人講師で日本語ができる人を探すよりも、日本人バイリンガル講師を探す方が早道です。ご自分のレベルにあわせて、どういった講師がいいか見極めましょう。

日本人講師が在籍するオンライン英会話
日本語対応講師が在籍するオンライン英会話

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