オンライン英会話講師のレベルの目安、「TESOL・CELTA・MA・ALT」ってなに?

オンライン英会話講師のレベルの目安、「TESOL・CELTA・MA・ALT」ってなに?

オンライン英会話スクールのホームページを見ると、講師紹介に「TESOL」や「CELTA」というような略語が書かれていることがあります。どうやらこれらは資格のようなもので、取得しているといい講師なのだとは予測できますが、実際どんな資格なのかはよく分かりませんよね。ここでは簡単に、オンライン英会話講師のレベルの目安になるこれらの略語についてご説明しましょう。

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他言語話者に対する英語教授法、TESOL

TESOL はTeaching of English to Speakers of Other Languagesの頭文字を取った略語で、他言語話者に対する英語教授法のことを言います。さらにTESOL は二つに分けられ、英語圏以外で他言語話者に英語を教える方法をTEFL (Teaching English as a Foreign Language)、英語圏で英語が母語でない人に他言語話者に英語を教える方法をTESL (Teaching English as a Second Language)と呼ぶこともあります。日本のオンライン英会話スクールで英語を教える場合はTEFLですね。

TESOL はTOEICなどのような資格ではなく、「経営学」や「法学」というような学問と同じ位置づけです。「TESOLを学んだ」「TESOLを習得した」というような言い方をします。学問なのでTESOLは大学で学ぶことが多く、一部専門学校などでも講義を行いますが数は多くないようです。

TESOL International Association

TESOLより明確な英語教授資格、CELTA

CELTA はCertificate in Teaching English to Speakers of Other Languagesの略語で、ケンブリッジ大学英語検定機構が授与する国際資格。大学などで所定の研修を終えると資格を取得することができます。TESOLは学問でしたが、CELTAは授業を行う上での具体的なノウハウなどを習得していることを保証する資格になります。日本ではまだメジャーな資格ではありませんが、欧米では有名な資格で、ほとんどの英語学校で採用条件として課されています。

大学院卒業程度の英語教授資格、DELTA

さきほどのCELTAは学位、つまり大学卒業と同程度の資格ですが、DELTAはDiploma in English Language Teaching to Adultsの略語で、大学院修士相当と同等の資格と見なします。英語教師の専門家であり、かつ英語学習を学問として修めた人というイメージが近いかもしれません。

大学院修了の証、MA

MAはMaster of Artsの略語。日本でいうと、文学、人文学、人文・社会科学などの大学院修士課程を修了して取得できる修士のことを言います。「英語教師のMAを取得しています」というと、文学部などで英語教授に関する研究をし、大学院を修了したことが分かります。ちなみに大学卒業はBAはBachelor of Artsですが、英語教師はBAを取得していることが多いので、経歴に書くことは少ないようです。

日本の小・中・高校で指導経験あり、ALT

ALTはAssistant Language Teacherの略語。日本の小・中学校や高校で、英語を教えるための外国語指導助手をこう呼びます。つまりALT経験者は日本への来日経験があり、日本独特の英語教育の経験があるということです。いきなりネイティブ講師だとどんなレッスンになるか分からない、と不安に思う人はALT経験者の先生を選ぶと安心かもしれませんね。

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