「1ポイント○○○円!」と、破格の安値を売りにしているオンライン英会話スクールも多いのですが、この値段には少し注意が必要。たとえば100ポイント購入すると1ポイント100円になるけれど、50ポイント購入ならば150円になるというような具合に、大量購入することで安くなっている場合があるのです。
それならたくさんポイントを買ってしまえばいいんじゃない?と思うのは少し待ってください。ポイントの大量購入は時にはトラブルの元になってしまいます。
オンライン英会話は途中解約できる
ポイントを大量購入してみたけれど、スクールが合わず途中退会したいという場合があります。商品などは見て確かめることができますが、オンライン英会話スクールは実際入会してレッスンを受けてみないと雰囲気が分かりにくいですよね。ある受講者は、大量のポイントを購入したけれど、希望の予約が取れないので途中解約を申し出たそうです。
オンライン英会話は「特定継続的役務提供取引」と呼ばれる契約で、基本的には途中解約できることになっています。これはクーリングオフ期間外でもかまいません。ならば、ポイントを大量購入しても安心、というわけにはいかないようで、こんなトラブルの事例があります。
途中解約はできるが、違約金がかかる
オンライン英会話は途中解約はできるのですが、違約金がかかる場合があります。いわゆるペナルティです。オンライン英会話の契約はスクール、受講者双方が納得した上での契約なので、一方的な契約破棄にあたる途中解約に関しては、契約不履行のペナルティを課すことができるのです。
この違約金には上限が定められています。サービス提供前の途中解約なら15,000円、サービス提供後の途中解約ならば「5万円」か「残りの代金の2割」の安い方となっています。
さきほどの1ポイント100円を100ポイント購入した例だと、合計金額は税込みで10800円。残り代金の2割でも2160円で、違約金の額は少ないのですが、希望の予約が取れないなどオンライン英会話スクール側のサービスが悪いのに解約することになった場合、違約金を取られるのは釈然としないという人もいるでしょう。
しかしサービスを提供するオンライン英会話スクールとしては、希望以外の予約が取れる状態ならばサービスがまったく提供できないわけではないので契約不履行にはならない。つまり受講者側が一方的に契約を解除するので、受講者は違約金を払わなければならない、とも言えるのです。
大量購入するのは様子を見てからが無難
トラブルは個別の事情によって対応が異なりますが、「こういったことも起こり得る」ということは知っておきましょう。また途中解約の方法をしっかり確認しておいてください。もしさきほどの上限額以上の違約金を書いているならば、それは無効なので支払う必要はありません。
しかしトラブルが起こってしまってから対処するのではストレスになりますし、労力もかかります。オンライン英会話スクールを利用する場合は、いきなり大量のポイントを購入するのではなく、少しずつ購入して様子を見てからにする方が無難でしょう。