英語の発音記号を覚えて正しい発音を覚えよう

発音記号を覚えて正しい発音を覚えよう

「fun」と「fan」。あなたはどう発音しますか?
おそらくほとんどの人がどちらも「ファン」と発音するでしょう。日本語には「あ」の音にバリエーションがないので、どちらの音も「あ」と発音せざるを得ません。

スポンサーリンク

発音記号を学んで理論づけする

英語の母音は20音以上(二重母音など分類により数が異なります)、子音は24音です。一方、日本語の母音は5音。5つの音だけでは発音することができませんし、耳が慣れていないので聞き取れません。

自分の中に音がない場合、人はどうするのかというと、近い音をあてはめようとします。異なる母音であるはずの「fun」と「fan」が、日本人の耳にはどちらも「ファン」と聞こえるのはそのためです。

英単語の発音は実際に聞いて覚える方がいい、というのはその通りです。文字だけを見ていてはいつまで経っても自分の中に音が浸透しません。しかし、実際の発音を聞いていれば発音が覚えられるか、というと先ほど説明したとおり日本人には難しいようです。

そんなとき役に立つのが発音記号です。

たとえばオンライン英会話で「fun」と「fan」の話題が出たとします。講師が発音して、あなたが繰り返す。なんとなく講師の真似をして何度も発音しているうちに、「そう!その発音!」と講師に太鼓判を押してもらいました。しかし自分ではどう違うのかよく理解できません。舌や喉の使い方を理解しているわけではなく、「なんとなく」真似をしているだけだからです。なんとなくでは知識が定着しないので、次のレッスンまでには忘れてしまいます。発音記号を学ぶことは、難しい発音を理論でサポートして、知識を定着させる助けになります。

発音矯正レッスンがあるオンライン英会話

間違いやすい音の発音記号、[æ] と[ʌ]と[ɑ]と[ə]

発音記号は母音と子音の数以上あるので50個近くになります。しかし最初からすべて覚える必要はありません。まずは日本人に区別しにくい音に限って覚えると簡単です。例にもあげた「fun」と「fan」のように、間違いやすい[æ] と[ʌ]と[ɑ]と[ə]をご紹介します。

「あ」に近い音の発音記号

【 æ 】
fan [fæn](扇、扇風機)の「あ」です。aとeがくっついたような形をしているとおり、「あ」の口をしながら「え」と発音するような音です。喉の奥を閉めると上手く発音できます。

【 ʌ 】
fun [fʌn](楽しみ、おふざけ)の「あ」です。「う」と「お」の中間ぐらいに口を開けて、あまり唇を尖らさせずに、勢いよく「あ」と発音します。かなり難しいので、発音はこだわらずに、そういう音だということを覚えておきましょう。

【 ɑ 】
指が二本入るぐらい縦に口を開けて、喉の奥で「あ」と発音します。「hot」や「lock」などがこの発音です。

【 ə 】
口を小さめに開けて、力を入れずに弱く「あ」と発音する音です。少し気の抜けた感じがします。「ago」や「sofa」などがこの発音です。

たくさんの発音記号を全部覚えることは大変ですが、自分が苦手な音から順に少しずつ覚えていきましょう。必ずあなたの英会話の役に立つはずです。

■参考資料
発音記号早見表PDFファイルEnjoy Learning English!!

スポンサーリンク