せっかく英語を勉強するならば、もっと上を目指したいという人もいるでしょう。そんな人は一つのモチベーションとして英会話を生かせる資格を目指すのもオススメです。資格試験は決まった時期にテストがあるので、勉強する期間が限定されますし、同じ試験を目指す仲間がTwitterやFacebookにもいるので、孤独になりがちな英会話の勉強も横のつながりが感じられます。英会話を生かせる資格にはどんなものがあるのでしょうか。
通訳案内士
通訳に関する国家資格に通訳案内士があります。通訳案内士とはお金をもらって外国人に日本を案内する資格です。英語に限らずフランス語、スペイン語、ドイツ語などの通訳案内士になることもできます。筆記試験は8月末ごろ、口述試験は12月中旬に行います。口述試験はもちろん面接官との実際の会話になります。英語以外にも日本の文化や歴史に関する知識が必要になりますが、近年の日本ブームに加えて2020年には東京オリンピックを迎えることで、外国人観光客も大幅に増加することが予測され、いまかなり注目の資格です。
通関士
通関士とは輸出入を行う場合の税関手続きを代行するのに必要な国家資格です。日本の経済は大半輸出入に頼っているので、これからも決してなくなることのない安定した資格になっています。試験に英会話は課されていませんが、資格を生かして流通業界で働く場合は英会話は必須です。試験は毎年10月ごろ、詳細については税関のホームページで告知されます。
総合旅行業務取扱管理者
いわゆるツアーコンダクターで海外旅行企画や添乗などを行える資格です。取得していなければツアーコンダクターになれない、というわけではありませんが、海外旅行を取り扱う事業所は1~2名の有資格者を置くことが法律で義務付けられているので、旅行業界で人気の資格になっています。就職だけでなく、転職にも有利になるでしょう。試験は10月ごろ。試験科目の海外旅行実務には英文解釈がありますし、実務につけば当然英会話能力が必須になります。
日本語教育能力検定試験
日本語教師になるためには通訳案内士のような国家資格は必要ありません。大学や大学院で日本語教育を修めることなどいくつかの要件が決められていて、日本語教育能力検定試験はそのうちの一つです。それ以外は募集している日本語学校によりますが、日本語教育能力検定試験合格を条件に挙げている学校も多いので、将来日本語教師になりたいのであれば取っておいて損はない資格です。試験に英語は出題されませんが、海外で勤務した場合、現地生活のために英会話は必須になります。試験は10月ごろ行われます。