オンライン英会話がここまで発展した理由の一つに「スカイプ」の登場が上げられるでしょう。「スカイプ」はインターネットテレビ電話ができるソフトウェアです。2003年、エストニアの会社が開発、後にマイクロソフト社に買収されました。無料のソフトウェアですが、怪しい会社のものではないので安心してください。
スカイプはインターネットを通じて電話をするので海外との通話も無料になります。この機能を利用して海外にいる講師と英語でレッスンをするのがスカイプ英会話です。スカイプはスピーカーとマイクがあれば音声通話、さらにカメラがあればビデオ通話もできます。チャット機能を使えば、LINEのようなリアルタイムの会話が可能です。画面の下側にテキストを入力することでチャットが行えます。
スカイプが広まる以前にもオンライン英会話がありました。早くからオンライン英会話に参入していた会社は独自にインターネット電話ができるアプリケーションを開発しています。ECCウェブレッスンやイングリッシュタウンなどは独自ツールでのレッスンです。
実際にオンライン英会話のレッスンを受けるときに、スカイプと独自のアプリケーションではどういった違いがあるのでしょうか。
スカイプのメリットとデメリット
すでにスカイプIDを持っていて利用している人ならば、レッスンも普通のインターネット電話と変わりないので使いやすいです。オンライン英会話に登録する際、スカイプIDを知らせておくと、レッスン開始時に講師からコールされるので「応答」または「ビデオ通話で応答」を選択すればレッスンが始まります。
一方、スカイプを一度も使ったことがない人はインストールから始めることになります。パソコンが苦手な人は少し手間取るかもしれません。というのも、スカイプはこまめにバージョンアップを繰り返すので、ネット上にあるインストールの方法が古くて使えないことがあるのです。スクールによっては、スカイプのインストールからサポートしてくれるところもあります。
また英会話のために作られたアプリケーションではないので関係のない機能が多く、お知らせメールの中で何をアップデートすればいいのか判断に迷うことがあります。音声のクオリティも通信環境に大きく左右されるため、聞こえづらいとも言われています。
独自アプリケーションのメリット・デメリット
独自アプリケーションは英会話のために作られたものなので、余分な機能がなく操作に迷うことはありません。基本的にはスクールがインストール等、使い方をサポートしてくれるのも安心です。音声は通信環境に左右されますが、補正する機能がついていることが多く、クリアに聞こえるものが多くなっています。
しかしスクール独自のアプリケーションなので、使い方に慣れたとしても別のスクールにいけば一から覚えなおすことになってしまいます。スカイプはプライベートでも利用できますが、独自アプリケーションは英会話だけにしか使用できません。なかには動作の安定しないアプリケーションもあり、不興を買っている場合もあります。
スカイプか独自のアプリケーションか、それだけがスクール選びの基準にはなりませんが、どのスクールにするか悩んだときにはご自分のパソコンスキルなどに合わせて判断の一つにしてみてください。