「もう1年も英会話スクールに通っているのに、いまだに英語が話せない」という人がいます。皆さんも気持ちは分かるのではないでしょうか。中学・高校、若い人ならば小学校から英語を勉強しているのに、いまだに英語が話せない。
ある意味、それは当然です。
楽器を弾けるようになりたいのに、音符を読む練習ばかりして、楽器を弾いていない状態が「いま」なのです。楽器を弾けるようになるには楽器を弾かなければいけないように、英語を話せるようになるには英語を話さなければなりません。
そのための練習の場所が「英会話スクール」です。しかし、なんの用意もなくただ練習場所に行ったからと言って楽器は弾けるようになりません。練習場所はいわば「チャレンジするための場所」。日ごろの努力を試す場所なのです。
日ごろからのトレーニングが重要
「英会話スクール」でできるのは、「英語の勉強」ではなく「英会話の練習」です。一人でもできる英語の勉強ではなく、他の人と英語で会話をする練習をするための場所です。そして重要なのは、下準備がなくては「英会話の練習」はできないということです。
野球に例えるならば、いきなり試合に出てもなんにもできないようなものです。まずは素振りやキャッチボール、味方の連携プレーなど、十分にトレーニングして試合に臨みます。強くなりたければ筋トレも欠かせません。一人だけで行う地道な作業も多くなりますが、それが試合に生かされるのです。
英語の場合は、単語を覚え、例文を覚え、口に出して練習してみます。この口に出してみることを省いてしまう人が多いのですが、必ず口に出して練習しましょう。電車の中で単語を覚えている人は、口を動かしてみるだけでも効果があります。喉を震わせ、唇を動かすことはいわば英語の筋トレです。さぼっていてはすぐになまってしまいます。
英会話スクールは実力を試す場所
日ごろのトレーニングを十分にした上で、英会話のレッスンに臨みましょう。覚えた単語を使い、例文を使って話をします。このインプットが少ないと、いつも同じ単語でやり過ごすようなレッスンになってしまうので、たくさんインプットして、実際に話してみて通じるかどうか、講師との会話で試してみることが大切です。
英会話スクールはなにかを習う場所というよりも、日ごろのトレーニングの成果を試すチャレンジの場所だと考えましょう。受け身ではなく、積極的にレッスンを受けていけば、1年後には見違えるほど英語が話せるようになるはずです。