オンライン英会話のホームページを見ていると「オフィスには管理者が常駐しています」と書いていることがあります。オフィスというぐらいだから管理をする人はいるだろうと思われるかもしれませんが、オンライン英会話で管理者という場合は主に、講師の品質を管理するマネージャー、という意味で使われていることが多いようです。オフィスのメンテナンスをする管理人というわけではありません。
では、オフィスに管理者がいると受講者にはどんなメリットがあるのでしょうか。
楽しいだけで英語は学べない
生真面目で、誰になにを言われなくても熱心に仕事をする日本人には分かりにくいことですが、外国人には「仕事」というと「決められた時間に決められたことだけすればいい」と考える人が多くいます。「決められたこと」というのも、自分でこうと「決めたこと」である場合が多く、会社や利用する人の求めるクオリティに達していないこともよくあります。
オンライン英会話の場合、ほとんどの人は真面目にレッスンをしてくれますが、なかにはレッスンを「決められた時間の間、英語で話をすること」という程度に取らえている人もいます。こういった人は文法や言い回し、語彙を増やすようなレッスンではなく、英語で雑談をしておけばいい、と考えていたりします。テキストに書かれていることは適当に、ほとんどを楽しくお話をしてレッスン終了。これでは、真面目にレッスンを受けたいときに困りますよね。
こういった人たちを管理するのがオフィスの管理者です。
オフィスの講師たちは個室ではなく、つい立てで仕切られたブースに座ってレッスンを行います。後ろからは丸見え状態です。管理者はこの後ろから講師の様子を観察して、クオリティが下がっていると感じた場合にはレッスン終了後に指導を行います。監督のような感じですね。こういった指導を日々行うことで講師の質が保たれます。
受講者のアンケート結果をフィードバック
また多くのオンライン英会話では、レッスン後、受講者から講師についてのアンケートを行っています。講師の話し方やレッスンの進め方など、いくつかの項目に記入するのですが、この内容を元に管理者が講師に指導を行います。たとえば真面目で良い講師でも、早口で厳しい表情をしていては評判も上がりません。管理者はそういった面も含めて、講師のクオリティを保つ役割をしているのです。
オンライン英会話のホームページに「オフィスには管理者が常駐しています」とある場合には「講師の質がいい」という基準にもなります。オンライン英会話選びの参考にしてみてください。