海外の英会話スクールではほとんどの場合、英語だけで会話が行われています。日本でもそうですね。ダイレクトメソッドと言って、母語でない言語を学ぶ場合でもその言語だけを使って学習するという考え方です。
授業で日本語を使えると、つい甘えてしまって日本語でばかり話をしてしまうという人もいます。特に初学者に多くなりがちです。また講師が日本に興味があったり、あるいは日本に住んでいたりして日本語が話せる場合、講師自身にも日本語を話してみたいという気持ちがあるので、友達と話すようにお互いにだらだらと日本語で話をしてしまうのだと言います。
こういった話を聞くと、「日本語で対応してもらう必要はないのでは?」と思いますよね。むしろ日本語が話せない外国人の方がこういった事態を招くこともないのでいいのではとも思います。日本語対応って本当に必要なのでしょうか?
オンライン英会話特有の事情
通学スクールであれば、まったく日本語が話せない外国人に英語を習うというのもよいのですが、オンライン英会話には特有の事情があります。それがスカイプなどの音声会話ツールです。
あなたがスカイプに慣れていて、なんの不都合もなく使いこなせるのならばいいのですが、日頃からスカイプを使っているという人ばかりではありませんよね。
スカイプは無料の音声会話ソフトで「英会話を学習するために」作られたツールではないので、英会話をする以外の機能がたくさんついています。たとえばコンタクトの追加、画面共有、SMSなどです。この言葉の意味は分からなくても問題ありません。しかし、スカイプのサインインしたときに触れてしまう可能性のあるボタンではあります。
ちょっとした拍子にこのボタンに触れてしまったとき場合、どう対応すればいいのかを講師に聞きたくても、講師が英語しか話せないならば英語で聞かなければなりません。こういったトラブルも英会話の練習と思える人ならばよいのですが、本当に初学者でほとんど何も話せないならば、いざというときに日本語も話せる講師だと心強いでしょう。
日本語を話せる講師は文法をサポートしてくれる
また初学者の場合、「これは文法的にどうなっているのか」と英語で質問するというのはかなり難しいことです。わたしたち日本人は中学・高校と英語を勉強しているので、英語の意味を「なんとなく」ではなく、文法的な説明を加えてもらった方が理解しやすい場合があります。こういったときに日本語を話せる講師だと文法的な説明を日本語でサポートしてもらえるので理解しやすくなります。特にバイリンガル日本人講師だと日本人が分かりづらい部分も理解してくれるので安心です。
すべてのレッスンを英語だけで、というのは理想ではありますが、効率よく勉強するならば初学者のうちは日本語対応のあるスクールを選ぶというのもよいかもしれません。