「前置詞」と聞くと、atは「~時に、~で」、inは「~の中で」というように個別に覚えていることが多いのではないでしょうか。学校の授業やテストではこの覚え方も大切でしたが、英語を話すときには動詞+前置詞のかたまりで覚えておくと、とても使い勝手がよく、またナチュラルな英語が話せるようになります。
get+前置詞を極める
代表的なものは「get + 前置詞」の組み合わせです。
・get at:…に達する、届く、〈意味・真理など〉をつかむ, つきとめる
【例文】
I can’t get at books on the top shelf. (上段の本に手が届かない)
It’s impossible to get at the truth. (その真相を知ることはできない)
・get away:〔…から〕立ち去る, 離れる
【例文】
I get away from work at five.(5時には会社を出ます)
Get away!(消え失せろ!(命令文で))
・get off:〔乗物から〕降りる、下車する、出発する, 出かける
【例文】
I get off at the next station. (次の駅で降ります)
I get off to school. (学校へ出発する)
・get on:〔乗物に〕乗る, 乗車する、〔仕事などが〕はかどる、〔仕事などを〕進める
【例文】
I get on the bus.(バスに乗る)
How is your work getting on? (仕事の進み具合はどう?)
・get out:(外へ)出る、外出する、(立ち)去る、(乗り物を)降りる.
【例文】
Get out!(出ていけ!)
I get out at 32nd Street.(32番通りで降ります)
・get over:〈柵・塀など〉を乗り越える、通り越す、〈障害・困難など〉を乗り切る
【例文】
I get over a hedge.(生け垣を乗り越える)
I get over a difficulty.(困難を乗り越える)
・get up:起床する、起きる、〔…に〕上る、登る、〈突風・あらしなどが〉起こる
【例文】
Get up out of bed! (起きなさい)
I get up on the roof.(屋根に上る)
There’s a strong wind getting up outside.(外では風がひどくなっている)
いかがですか? 元は「get(受け取る、手に入れる)」という中学校の最初で習う動詞ですが、前置詞と組み合わさることによって、こんなにたくさんの意味の熟語になるのです。ここでご紹介した意味もほんの一部。まだまだget+前置詞にはたくさんの意味と使い方があります。
前置詞をイメージで覚える
そんなの覚えきれない!と思われるかもしれません。実際、さきほど説明したような辞書的な意味で覚えている英語話者も少ないでしょう。動詞+前置詞のかたまりは、熟語として覚えるよりも前置詞のイメージで覚えると覚えやすくなります。
Googleなどで「前置詞 イメージ」というキーワードで画像を検索すると、たくさんのイメージ画像がヒットします。まずは言葉よりもこういった画像でイメージをつかむとよいでしょう。
動詞+前置詞は他にもtakeやgoなどもいろいろな組み合わせがあります。前置詞のイメージさえしっかり頭に入れておけば、なんとなく意味が分かるものも多いので、再チェックしておきましょう。