TOEICではそこそこ点が取れるようになったのに、いつまで経っても英語が話せるようにならない、と悩んでいる人も多いでしょう。実際、TOEICでは900点以上のスコアを取れるのに英会話になるとまるで話せないという人もいます。
一方、TOEICは受けたこともないし、受けても高得点が取れるわけでもないのに、外国人との会話はできるという人もいます。TOEICで点が取れるけれど英語が話せないという人にはどんな理由があるのでしょうか。
英語が通じないとても単純な理由「声が小さい」
基本的な文法が理解できていて、ヒアリングができ、英作文にも問題がないのであれば、英語が通じない単純な理由として「声が小さい」ことが考えられます。え、そんな理由?と思われるかもしれませんが、日本人で英語が通じない人の大半は声が小さいことが原因だといういうぐらい、大きな理由なのです。
実際、英語が通じるようになってみると分かるのですが、英語は日本語に比べてかなり大きな声で話をしなければなりません。日本語のように母音ばかりではなく、時には吐息だけで発音するような子音があるので、大きな声でなければ発音できないのです。
大きな声で話すには自信が必要。しかし最初のうちは難しいですよね。そして自信なく英語を話すと、英語が通じない。英語が通じなかったという経験があるので、さらに自信がなくなる。そして声が小さくなり、また英語が通じないという負のスパイラルに陥ってしまう人がたくさんいます。
難しいとは思いますが、まずは間違っていてもいいので「大きな声で話す」ことを心がけましょう。大きな声で話していても通じないときもありますが、それは日本語でも同じです。日本語でも周りの音に紛れて聞こえないことってありますよね。英語が通じないときは、最初に「英語が間違っているからだ」と考えるのではなく、「声が小さいからだ」と考えるようにしましょう。これだけでいままでより格段に英語が通じるようになるはずです。
目を見て、唇を大きく動かし、お腹から声を出す
声が小さいことは分かったけれど、具体的にどうすれば分からないという人は次のことを実践してみてください。
・相手の目を見る
相手の目を見ると表情も分かりますが、姿勢がまっすぐになるので声が出しやすくなります。しっかりと背筋を伸ばして、目を見てみましょう。
・唇を大きく動かす
英語は日本語に比べて複雑な唇の動きをします。母音の数も子音の数も、日本語よりかなり多いので、たくさんの動きが必要になるのです。できれば発音記号に即した唇の動きを体得する方がよいのですが、初心者のうちはあまり気にせず、唇を大きく動かすことだけに集中してみましょう。
・お腹から声を出す
喉で声を出してしまうと、吐息で音を出すような子音が上手く発音できません。腹式呼吸を心がけて、しっかりとお腹から声を出すと難しい子音も上手に発音できるようになりますよ。