あなたはよく夢を見ますか?
不思議なもので、英語の勉強を続けていると、ある日、英語で夢を見る日がやってきます。これはかなりたくさんの英語学習者が経験しているようです。英語の勉強を続けていると、どうして英語で夢を見るのでしょうか。
夢は記憶の整理を行う
夢の働きについては複雑怪奇で、まだまだ分からないことも多いようですが、少なくとも夢に「起きているときの記憶の整理を行う」という働きがあるということは間違いないようです。
人の記憶は本棚のようなもので、空の本棚に次々と「記憶」という本を詰め込んでいきます。しかしこの本は斜めだったり、逆さだったり、分類がぐちゃぐちゃだったり、タイトルの一部しかなかったりと、ほとんど整理されてない状態で詰め込まれているので、次に使うときに上手く探し出せないことがあります。
この本棚の整理は目を閉じて眠っている間に行います。目を閉じていると新しい情報があまり入ってこないので整理するのにうってつけの時間なのです。営業時間外の本屋さんのようなものですね。
本を分類で並べ、他の書籍との関連を整理し、タイトルを書き足して、背表紙を整えて本棚に入れる。そうして朝になると本棚には隙間ができ、新しい記憶を詰めていくことができるようになります。
学生ならば学校の授業の、社会人ならば仕事の夢を見て、日中と同じことをしています。「夢の中でぐらい楽しいことがしたいのに!」と腹立たしく思うこともありますが、これが脳が情報を整理している証拠。日中の出来事を整理し、重要なことに焦点をあて、記憶を定着させる作業を夢で見ているのです。
英語の勉強を続けていなければ、英語の夢は見ない
英語の夢を見るのもこれと同じ。記憶の整理を行っている間に、その作業風景として英語の夢を見ます。たとえばオンライン英会話のレッスンを受けた夜に、同じようにレッスンを受けている夢を見ることがあります。しかも夢の中の自分は、実際のレッスンに比べてとてもナチュラルに話せるはずです。
英語で見る夢は「なんとなく外国人と話している」という曖昧なものでなく、「外国人と英語で話している」という強い実感があります。目が覚めてからも、会話の内容を英語で思い出せることもあります。こういった夢を見ると、英語に関する知識が整理整頓され、定着していることを実感できるでしょう。
しかし英語で見る夢は、英語で勉強を続けていなければ見ることができません。知識が溢れてしまうから整理整頓するので、整理するための英語の知識がたくさんなければ夢を見ることもできないのです。
頑張って勉強して英語で夢を見るときの爽快感は、起きているときの達成感とはまた違ったものがあります。ぜひあなたも英語の勉強を続けて、英語で見る夢を手に入れてくださいね。