「学生時代も勉強が苦手だったから、いまさら勉強してみてもきっと英語を話せるようにならない」と諦めてしまっている人はいませんか?
たしかに勉強が得意な人というのは「勉強のコツ」というものを心得ています。勉強した知識を結びつけて、新しい知識を覚える「暗記のコツ」や一日の時間を上手に使い分ける「学習のコツ」です。コツをつかんでいれば学習に関する知識も頭に入りやすく、さらに定着しやすいでしょう。勉強が得意な人が英語の勉強に向いている、という点は否定できません。
しかし勉強が苦手な人が英語の勉強にむいていないかというと、これはそうでもないのです。英語の勉強というものは筋トレに似ていて、頭で考える人よりも体で覚える、いわば体育会系の人向きの勉強なのです。
英語を毎日勉強しなければいけない理由
勉強が得意な人は、新しい知識を素早く習得することができます。しかし英語に限らず知識というものは使わないでいると忘れてしまうものです。これは人の脳の正常な働きで、限りある容量の脳を有効に使うための手段です。
この脳の働きは机に例えられます。よく使う部分は机の上、あまり使わない部分は机の引き出し。勉強が得意な人は、机の上の整頓が得意で、新しい知識が手に入ったらいつでも使えるように机の上に置きます。勉強が苦手な人は、机の上が煩雑で、なんとなく積み重ねてしまうので、いざ使うというときに上手く取り出せません。
しかし勉強が得意でも苦手でも、使わなければ新しい知識もいずれ引き出しにしまわれてしまいます。新しい知識を机の上に乗せたままにするには、毎日の反復練習が必須。いつでも取り出せる、手近なところに常駐させることで知識が身につくのです。
英語も筋トレも、結果を信じて反復することが重要
一方、筋トレも一朝一夕では効果がでませんよね。毎日少しずつトレーニングを続けることで理想の体が手に入ります。そして、さらに重要なのは、「トレーニングを続ければ結果が出せる」と信じることです。
勉強が得意な人は、効率のよい学習が得意なので、毎日反復練習することを効率が悪いと感じ、「こんなの意味があるのかな……」と疑問を持ってしまう人が多いようです。一方、勉強が苦手だけれど運動は得意だったという人は、毎日トレーニングをする重要性を知っていますし、かつてそういったトレーニングをしていた人は「愚直にトレーニングを繰り返したことで結果を出した」という成功体験があるので、「結果を信じる強さ」があります。
英語も筋トレも、なかなか成果が上がらないけれど、結果を信じて毎日反復することがとても重要。英語の学習は、効率のよい勉強は苦手だけれど根性がある、という人に向いています。ぜひ「勉強が苦手だったから」という理由で諦めることなく、日々努力してみてください。