「Who」は主に分からない「誰」を尋ねるための代名詞として使われます。意味が分かりやすい分、使い方は多様です。いろいろな例文を見てみましょう。
・Who is he?(彼はだれですか?)
面と向かって聞くことは少ないと思いますが、たとえば観光をしていて、銅像があるけれど誰のものだか分からない、という場合などにこう言います。間違っても、名前を知らない人に向かって「Who are you?」とは尋ねないようにしましょう。「Who are you?」は、不審な人物に対して、「お前は誰だ!」と誰何しているニュアンスになります。名前を聞きたい場合は「May I ask your name, please.」です。余談ですが、「What’s your name?」も「あなた、名前は?」と上司が部下に、あるいは警察官が被疑者に尋ねるようなニュアンスで、初対面の人に使うには失礼な聞き方になってしまうので要注意です。
・Who is it?(どなたですか?)
さきほどと同じような形ですが、こちらはドア越しに「どなたですか?」と聞く文になります。ホテルのドアをノックされた場合はこう聞きましょう。海外では見知らぬ人が押し売りのためにドアをノックしてくることもあるので十分注意してください。
・“Do you know who he is. ” “No, I don’t. ”(彼が誰だか知ってますか?)(知りません)
銅像を指し示しながら尋ねるような場合に使います。パーティなどで、誰だか分からない人を友人にこっそり尋ねる場合にも使えるでしょう。一度会ったことはあるけれど名前を忘れてしまったという場合には「Do you know his name?」と聞きます。「who」を使う場合は本当に誰だか分からない場合だけですね。
・Who else ordered steak?(ほかにステーキを注文した人は誰ですか?)
食事の場面でよく聞くフレーズです。複数の人が同じ注文をしたけれど、あと一つが誰が注文したか分からない、というような場面で使います。もちろん「steak」を「beer」などに入れ替えれば、「ほかにビールを注文した人は?」というように使えます。
・Who wants what?(誰が何を欲しがってるって?)
伝言ゲームのようになっていますね。伝えづたえに話しているうちに「誰が」も「何を」も分からなくなってしまった場合、こんな言い方もします。聞かれた場合には「I! I want salt.」というように答えましょう。
・Anyone who wants to come is welcome.(希望する方はどなたでも結構です)
海外旅行のオプショナルツアーなどでよくあります。自由行動なので、来たい人は来てもいいし、休みたい人は休んでもいい、というときなどにこう聞かれます。
・My sister, who lives in kobe, has two children.(わたしの妹は、神戸に住んでいて、二人子どもがいます)
旅先で家族の話になったなどに使えます。whoは前にある妹を修飾する関係代名詞です。「My sister who lives in kobe has two children.」とカンマを取ると、「何人かいるうちの一人の妹は~」というニュアンスに変わります。話し言葉では分かりづらいですね。