就職活動をしている学生さんの中には、就活を有利に進めるためにTOEICを受験している人も多いのではないでしょうか。中には「TOEICで990点取った!」という人もいるでしょう。しかしTOEICで990点を取った人が内定が取れるかというと、そうもいかないのが現状です。せっかく英会話を勉強しても就職活動に生かせないなんてもったいないですよね。ではどうすれば英会話を生かせるようになるのでしょうか。
企業が求めているのは英語力ではない
まず押さえておきたいのは、企業が求めているのは英語力ではない、ということです。日本では英語が話せる人が少ないため、「英語が話せる」というだけですごいことだと思いがちですが、世界的に見ると「英語が話せる」というだけではそれほど評価されるものではありません。むしろ「英語が話せる」ことは当然だとして、その上で何ができるのか、と問われることの方がよくあります。
社内公用語が英語の会社ならばTOEICスコアは最低条件として課されますが、そうでない会社ならば日常的に使う必要のない英語が話せたとしても、それだけではさほど役に立ちません。たとえ英語話者の少ない企業だったとしても、英語が必要な場面があれば通訳を雇えばいいし、書面は翻訳を依頼すればいいんです。
TOEICを受験していると、スコアさえ上がれば就職できるような錯覚に陥ってしまいますが、たとえ990点取ったとしてもそれだけでは就職できません。企業が求めているのは英語力ではない、ということを肝に命じておきましょう。
就職活動に英会話を生かすにはプラスアルファが大切
そのうえで就職活動で英会話を生かすには、どうすればよいのでしょうか。
それには「英語が話せるという事実」ではなく、「英語が話せるようになった過程」をアピールすると就職活動に英会話が生きてきます。
たとえばあなたが留学せずに英語が話せるようになったとします。
就職活動までの1年間、毎日30分オンライン英会話でレッスンを受け、1時間は予習・復習をしていた、というようなエピソードがあるのならそれをアピールします。その結果、英語が流暢に話せたり、TOEICでハイスコアを取ったりしているのであれば、それはあなたの努力の証です。この話を聞いた面接官はあなたのことを「自分で計画を立て、実行できる粘り強い人」だと感じるでしょう。
留学をした人は積極性や環境適応能力をアピールしてもいいですし、多文化に触れて学んだことをアピールしてもいいでしょう。英語の教材として読んだ本の中から得た知見を披露するのもいいでしょう。
英語といっても日本語と同じ、コミュニケーションのためのツールです。英語が話せるだけでは、就職活動では大きくアピールできません。英会話を就職活動に生かしたいのであれば、英語で学んだプラスアルファの部分をアピールしましょう。
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