英語を話すにはたくさんの単語が必要です。
「単語を覚える」と聞くと思い浮かぶ勉強は単語帳や単語集、自作のノートですが、これだけだと覚えることが苦痛になってしまいます。また一つの単語に対して一つの意味を覚えていくと、学生時代のようなテストは回答できますが、英会話で一つの単語だけを発音するような機会はないので、使えない知識になる可能性が高いのです。
テストが解きたいわけではなく、英語を話せるようになりたいのであれば、単語は実際に利用するシチュエーションごと覚えてしまいましょう。
1.例文まるごとでシチュエーションを理解する
英会話で使える単語にするためには、必ず例文とセットで単語を覚えましょう。例文があればその単語が使われるシチュエーションも理解できます。できれば映画やスポーツなど、自分が興味のある短文を読むといいでしょう。興味のある文章ならば知識の定着も早くなります。
2.例文から分からない単語を抜き出す
例文を読んで分からなかった単語を抜き出して意味を調べましょう。意味を調べるときには英英辞典を使うと効果的です。たとえば「apple」という単語。Longman Online Dictionaryで調べてみると「a hard round fruit that has red, light green, or yellow skin and is white inside」と意味が書いてあります。とてもよくイメージが伝わりますよね。もちろん例文もしっかり載っているのでシチュエーションの理解も深まります。
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Cambridge Dictionaries Online
Merriam-Webster Online
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3.単語を単語帳やノートに書く
ここでようやく単語帳の登場です。しかし単語を集めるためにノートに書く、というようりも、手を動かして知識を定着させることが狙いなので、アプリなどではなくアナログのノートに手書きしましょう。また書くときには口に出して覚えましょう。口に出すときには例文ごと読み上げるのが効果的です。前後の流れで単語が思い出せるようになると、英会話でも自然に単語が出てくるようになります。
4.繰り返す
人は何かを覚えても3日程度で忘れてしまうと言われています。一度覚えた単語も、意味を覚えているかどうか確認するために、しばらくは1~2日に一回見直すようにしましょう。このときも単語と対になる意味だけを見るのではなく、例文ごと見直す方がよいでしょう。何度も目で見て、手で書いて、口に出して、体を動かすことで覚えていきます。ただ単語帳を作るだけ、ノートに書くだけでは、これまでの英語学習と同じです。英会話で使える知識にするために実際に話すようなシチュエーションごと覚えてしまいましょう。