安価で開講時間が長く魅力的なオンライン英会話ですが、受講し始めると意外な落とし穴もあります。誰しもが陥る可能性のある落とし穴。どんなものがあるのでしょうか。
クリアな英語が聞き取れる落とし穴
オンライン英会話スクールにはクリアな音声を売りにしているところもたくさんあります。たしかにクリアに英語が聞こえる方が聞き取りやすいですよね。クリアな音声を届けるために回線速度を一定に保つように努めて、講師のインカム（ヘッドフォンと一体型のマイク）も良い物を使っているところもあります。受講者もいいヘッドフォンで聞くと、本当にクリアに音声が聞こえます。しかしここに意外な落とし穴が。
ヘッドフォンは音声をクリアに届ける役割もありますが、周囲の雑音をシャットアウトする働きもあります。しかし実際に英語を話すとき、当たり前ですがヘッドフォンなどはしません。オンライン英会話でクリアな音声だけでしかトレーニングをしていないと、目の前の人が話しているのに、周囲の話し声や雑音に邪魔されて英語が聞き取れないようになってしまうことがあるのです。
もちろん最初はクリアな音声で正しい音を学ぶことが重要です。しかし慣れてきたら、ヘッドフォンを外して、パソコン内蔵のスピーカーやマイクを使って話をしてみましょう。ヘッドフォンを外して、実際話をするのに近い環境で英語を聞いてみるのもよいトレーニングです。
1レッスン1コインの落とし穴
安さはオンライン英会話の大きな売りの一つです。相場は1レッスン25分～30分で100円～600円程度。通学スクールだと1レッスン3000円～8000円程度なので10分の1以下で受講できます。しかしこれが意外な落とし穴になるのです。
1レッスンが安いので、通学スクールに比べて気軽に始めることができます。1レッスン100円のコースを30日受けても3000円です。ダメならダメでもいいかな？と気軽になりすぎるというところがあります。洋服の買い物に似ていますね。安売りをしているから、いいかなと思って買ってみたけれど、やっぱり気に入らないから着ることもなくタンスに眠ったままになってしまうという感じです。安価なスクールだからと適当に選び、あまり自分に合っていないけど安いからいいかと放っておいて、いつしかポイントの有効期限が切れて通うこともできなくなるのです。
オンライン英会話を選ぶときには値段を重視するよりも、自分の学びたいことができるかどうか、スクールの雰囲気が合っているかどうかなど、無料体験レッスンを受けて見定めてから選びましょう。安いスクールが一概に悪いわけではありませんが、受講するには自分でスケジュールを立てて実行することが重要なので、あまりスケジュール能力に自信がない人は、多少高くともカウンセラーがいるオンライン英会話スクールを選ぶのも一つの手です。
