オンライン英会話で人気が高いのはカランメソッドコースです。カランメソッドコースは短期集中でたくさんのレッスンを受ける必要があるため、通学スクールよりも安価なオンライン英会話に向いています。ではこのカランメソッドコース、どんなコースなのでしょうか。
ダイレクトメソッドを英語に特化した教育法
カランメソッドは、ベルリッツで講師をしていたイギリス人のロビン・カラン氏が開発した学習法です。ダイレクトメソッドとは外国語を学ぶときに、一度母語に置きかえるのではなく外国語のまま学習するのがよいとする考え方ですが、このダイレクトメソッドをより英語に特化したのがカランメソッドになります。カランメソッドは「通常の4倍速く英会話がマスターできる」とも言われています。
カランメソッドのやり方
具体的にカランメソッドとはどんな方法なのでしょうか。
1．通常の4倍の密度で話す
カランメソッドで最も特徴的なのは早口だということです。
ネイティブスピーカーが1分間に150～180単語話すところ、カランメソッドでは1分間に200～400単語のスピードで話します。慣れないうちにはほとんど早口言葉にしか聞こえません。さらにレッスン中にはテキストを一切見ず、ただひたすら会話による訓練を行います。30分のレッスン中に話す言葉は通常1200語程度と言われていますが、カランメソッドでは実に5000語以上。約4倍の密度で授業を行います。
2．テキストは見ない
先に少し触れましたが、カランメソッドコースではテキストは一切見ません。予習も必要ありません。カランメソッドコースの主眼は「英語で聞いて英語で考え英語で答える」という英語脳の形成なので、辞書を引いて日本語に置きかえられる予習を、する必要がないというよりも、してはいけないのです。復習はスクールによりますが、禁じられてはいません。それほどにカランメソッドは英語だけで考えることを重視しているのです。
3．2回同じ質問をされて、それに答える
「英語で聞いて英語で考え英語で答える」というプロセスにおいて重要なのが、この「2回同じ質問をされて、それに答える」というところです。カランメソッドは徹底した反復練習で「習うより慣れろ」という考え方ですので、2回同じ質問を繰り返すことで、知識の定着を図ります。
オンライン英会話とカランメソッド
最初に述べましたが、カランメソッドコースは短期集中でたくさんのレッスンを受ける必要があります。英語脳を作り上げるためには、徹底して英語で考える必要があるので、できるだけ母語による障害を排除したいからです。通学スクールでたくさんのレッスンを予約して通うことは、講師の都合も受講者の都合もあるのでかなり難しいでしょう。しかしオンライン英会話ならばフレキシブルに予約ができるので、受講者次第で濃密なレッスンが受けられます。
受講中はかなり負担が大きく大変なカランメソッドですが、通常の4倍速く英会話がマスターできるというのであれば魅力的ですね。
