ボディランゲージだって会話の一部

ボディランゲージだって会話の一部

映画やドラマを見ていると、海外の人たちは身振り手振りが大きいことに気がつきます。
あれは映画やドラマといったフィクションだからオーバーなのではなく、実生活でも同じく、日本人から見るとかなりオーバーリアクションに思える動きをします。どうして海外の人たちはあんなに大きな身振り手振りをするのでしょうか。

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言葉を補うボディランゲージ

英語圏の人たちは日本人以上に言葉でのコミュニケーションを重視します。日本のように「空気を読む」「察する」ということが尊ばれるわけではなく、むしろ言葉で分かりあうことの方が自然だと思っています。でも、だからといって自分の感情をすべて言葉で表すことは難しいものです。

そんなとき役に立つのがボディランゲージです。
たとえば悲しい話を聞いてショックを受けたとき、言葉では「I’m sorry.」と言います。日本語に訳すと「お気の毒に」というぐらいの意味ですが、これだけだとどんな風に思っているのか伝わりにくいですよね。そこで「I’m sorry.」というとき、欧米の女性はよく胸に手を当てます。これだけで、とてもショックを受けて胸を痛めている、ということが分かります。また力になりたいと思うときには、相手の手を握ることもあります。親しい仲であれば肩に触れ、抱き寄せることもあります。

相手に自分の感情を悟ってもらうのではなく、豊かに表現するためのツールが言葉やボディランゲージです。

英語はリズムとメロディ

また、少し滑らかに英語が話せるようになってくると、身振り手振りがある方が英語が話しやすいことに気づきます。特に意識しているわけでもないのに手が動くのです。これは英語にリズムとメロディがあるせいです。日本語は平坦なリズムとイントネーションですが、英語は起伏のあるリズムとイントネーションで、まるでメロディのように話します。

歌を歌うときのことを思い出してください。直立不動で歌うこともできますが、上手に楽しく歌うときには自然にリズムを取り、体が動きますよね。英語も豊かな起伏でメロディのように話をするので、自然と体が動いてしまうのです。こういった身振り手振りも歌を歌うときと同じように、楽しいときは楽しそうに、悲しいときは悲しそうに、自然となってしまいます。

試しに身振り手振りをつけてシャドーイングをしてみてください。シャドーイングは英語の教材を聞きながら、真似をして英語を口に出すことです。身振り手振りがないときよりもスムーズに真似できるはずです。

日本人には少し照れくさいボディランゲージですが、これも大切な会話の一部。相手に一生懸命気持ちを伝えるために、少しずつ取り入れてみましょう。

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