オンライン英会話には日常英会話コースとビジネス英会話コースが別々に設けられていることがよくあります。いずれ仕事で使える予定があるのなら、ビジネス英会話コースを受けた方がよいようにも思いますが、かと言って、いま英語がほとんど話せないのならいきなりビジネス英会話コースを受けるのも難しいのでは……と悩んでしまいますよね。
どちらのコースを受講する方がいいのか、まず日常英語とビジネス英語の違いについてみてみましょう。
フルセンテンスの会話が基本のビジネス英語
日常英語は「通じればいい」というところがあるので、受け答えも単語になりがちです。たとえば「What do you do?(お仕事はなにをしていますか?)」という質問に「Marketing.(マーケティングだよ)」と答えてもなんの問題もありません。しかしビジネスの場では同じ質問に対し「I work in Marketing.(マーケティングを仕事にしています)」とフルセンテンスで答えます。
オンライン英会話でビジネス英会話コースを選べば、必ずフルセンテンスで受け答えするよう指導されますが、日常英会話コースを選べば、単語での受け答えも許されます。
ビジネス英語では必須の丁寧な言い回し
日本語でもビジネスの場では敬語を使いますよね。英語には明確な敬語表現はありませんが、同じ内容でも丁寧な言い回しというものが存在します。たとえば窓を開けてほしいときに、日常英語だと「Will you open the window?(窓を開けてくれる?)」と言って語尾に「please」をつければ許されますが、ビジネスの場では「If you don’t mind, would you open the window?(差し支えなければ、窓を開けていただけないでしょうか)」と丁寧な言い回しをします。
日常英会話コースでもある程度の丁寧な言い回しは学びますが、ビジネス英会話コースの方がより確実に学べることは間違いありません。
ビジネスには専門用語と数字がつきもの
たとえば輸出入の仕事をしている場合、税関手続きなどの専門用語が必須になりますが、これは日常英会話コースでは学べません。また1000以上の大きな数字を取り扱うことが多くなるので、1000以上の大きな数字をナチュラルに聞き取れて、ナチュラルに言える必要があります。
こういった専門用語や言い回しについて、職業別コースがあるならば、きちんと系統立ててビジネス英語を学ぶことができます。
プレゼンとディスカッションが必須
ビジネス英語で欠かせないのがプレゼンとディスカッションです。日本語でも日常会話とプレゼンとでは少し違う話し方をします。プレゼンやディスカッションは独特のテクニックが必要になるので、プレゼンやディスカッションを強化したいというときにはビジネス英会話コースを受講する方がよいでしょう。
将来的に海外での仕事を考えているのであれば、ビジネス英会話コースでフルセンテンスのきちんとした言い回しを学ぶ方が近道だと言えます。しかし実際に海外で働いてみると、同僚や上司との会話はほとんどが日常英語なので、もし時間があるならば、日常英会話コースを数か月受けてからビジネス英会話コースを受けてみてもよいでしょう。